イモリとレオパのいる日常

イモリとレオパの飼育について綴っていきます

【レオパ】自切と再生について

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今日はうちのオレンジ(モルフはタンジェリン)の自切とその後の再生について書いていきます。オレンジは昨年末にベビーでお迎えしたレオパです。

※一部、閲覧注意の画像があります

 

レオパの飼育において、飼育者として最も気をつけるべきことは温度管理であり、床材等の誤飲であり(それに伴う腸閉塞)、そして自切と言われています。

レオパを飼育している方で、意図せぬ自切をされてしまうとまずびっくりされ、そして「どうしよう!」と大いに戸惑われるかと思います。飼育書等を見ますと、「再生してくるが、もとのような尾にはならない」と書かれています。ネットでも「ストレスを与えて自切されないよう気をつけましょう」とあります。

 

しかし・・・。

気をつけていても不可抗力というものは、あるものなのです。

我が家のオレンジはお迎えした10日後くらい、年明け早々に脱走されてしまいました。この原因は、私が自作ケージを作って、そこに入れたのですが、今から思えば随所に脱走できる隙間があったのです。

もともと、ヤングアダルトサイズのレオパを入れるために作ったのですが、急遽、このオレンジをお迎えすることになり、急造でそのケージを仕切り、2匹を飼育できるようにしたのです。

 

そしてオレンジに脱走されました。

 

その日は朝、いないことに気づき、部屋の中の袋や本棚などを、それこそしらみつぶしに捜索しました。いまにして思えば、そんな複雑なところではなく、床を這って、温度が高いところでじっとしているのは、と発想すべきでした。

とても後悔しました。季節的に温度が低く、夜になると冷えるので、どうしたものかとずっと考え、ネットでも脱走の事例を検索しました。いずれ詳しくこのブログで書くときがくるかもしれませんが、本日のテーマでないので、結論に飛びます。

 

その日の夜、照明がこうこうとついているリビングに、ソファの下あたりから、のこのこと姿を現したのです。家人が見つけ、私が急いで収容しました。

 

すぐに気づきました、自切していることを・・・。

 

でもそのときは、ともかく会えたことに最大の感謝をし、すぐに自作ではない、別のケースに入れました。同じような体験をされた方、または、そうしたことをあらかじめ知っておきたい、という方向けに報告します。

 

※ここから一部、閲覧注意です。正確に表現するため、一部なまなましい記載や写真があります。「そういうのはちょっと」という方は、ここで閉じてください。

また別の記事でお会いしましょう。

「大丈夫!」という方は次にお進みください。5行ほどあとから、文章は続きます。

 

 

 

 

自切の状態

後ろ足のすぐ後ろから、当然ですが、バッサリと切り取られたように尾がなくなっていました。切断面は、濃いピンク、というか一部、血がにじんでいるような赤で、パッと見たときの色はと言われると、「赤」く見えました。

なにせ尻尾に栄養を蓄えるレオパ、その貯蔵庫がなくなってしまったですから、それは大変な事態です。

 

再生力を信じ、ケースの中を清潔に保ちました。我が家はキッチンペーパーを床に敷いていますが、それは毎日取り換えました。水も、ウエットシェルター上部の水も毎日取り換えました。

あとはひたすら、餌を食べてもらいました。別の記事で書きますが、我が家はレオパドライを与えています。ドライ1本でコオロギ2.5匹分の栄養とのことですので、毎日2~3本、食べてもらいました。

 

再生尾の成長

オレンジ本人もその自覚があるかのように、多少、私のふやかし方がへたくそで、ボロボロになっても、一生懸命、食べようとしてくれました。

 

その後、毎日、切断面を観察しました。

翌日以降、全体の色が「赤」から「濃いピンク」そしてピンクマウスのような「ピンク」に変わっていきました。

その頃は、このあとどうなるのかが心配なのと、自責の念が強すぎて、とても写真など撮れませんでした。文字で表現すると、1週間くらいのうちに、切断面から、小さな突起物が現れました。切断面の直径よりも小さく、切断面の直径を10とすると、直径3~5くらいの円錐がニョキっと生えてきた感じです。ですから、尻尾というより、ヘンな突起物がお尻についているような感じでした。

いつしか、この円錐も伸びてきて、直径も切断面の大きさに次第に近づき、「なんとか大丈夫そうかな」と思い始めたのが、自切から12日目です。

 

※再生途中の尻尾、それも初期段階の状態を初めてご覧になる方は、ちょっとショックかも知れません。このあと5行ほどあけて写真を掲載します。

 

 

このときの写真が以下のものです↓

 

 

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なんだか、痛々しいですよね。それでも、尾切れしてすぐの切断面を見た私からすれば、将来へ希望がつながる尻尾でした。

その後も、尻尾は成長を続け、レオパ特有の黒い斑点もピンク地に表れ始めました。

さらに15日後の写真が以下のものです。

 

 

 

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体の色とかなり違うので、とってつけたような尻尾となっています。

見てくれはこんな感じですが、飼い主からすれば、次第に太くなってきてくれているのと、なによりもオレンジが元気で動いてくれているのと餌食いもよいので、この頃になって本当に安心できるようになりました。

 

そしてそれからさらに14日後、自切して約40日後の状態が下の写真となります。

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長さは14日前とさほど変わらず、しかし太さが増したようで、ずんぐりした尻尾の形状になったことと、これまでピンク地だった色が、切断面から次第に、ボディと同色のタンジェリンカラーに染まり始めてきています。当然ですが、尻尾も再生尾とは思えないくらい、よく動かしています。

 

我が家には3匹のレオパがいますが、このオレンジはよく動くし、ケースの中に新しい石やコルク材を置くと、「なになに?」という感じでシェルターから出てきたり、ケースをのぞくと、顔をあげて目を合わせたり(と飼い主は思っていますが)、と最も愛敬がある、アイドル的存在です。

 

下の写真は溶岩石(熱帯魚飼育者では定番、ほかの石に比べて軽いし、ざらざらして登りやすい、イモリなどは溶岩石に体をこすりつけて脱皮します)を入れていみたところ、早速、登って景色を楽しむオレンジの現在の姿です。

 

また再生状況については、このブログで書いていきます。

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本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。